書くこと。 私がそれを始めたのは中3の時でした。 だいたい私ってやつは昔っからなにかの影響を受けやすくって、 書き始めもそういうことをしていた友達に感化されたとか、 書きたかったものもその頃はまっていた推理ものだったとか、 そんな感じでした。 …………でも実際、書くことなんて嫌いじゃなかったっけ、私? というより、作文がキライだったのよね。 考えてみたら、話を作ることは結構好きだった。 小学生の頃はマンガが描きたかった。 画用紙にいくらかは描き散らしていたけれど、 背景が描けなくっていつの間にかやめていた。 今でも女の子のイラストくらいは描いてるけど、相変わらず背景は無しのまま。 それはともかく。 でもそんな頃にすでに、文章で話を書こうとしていたことがある。 お菓子屋さんの女の子の物語だった。 要するにお菓子が好きだったから、憧れていたのだと思う。 5年生か6年生の時には、宿題で原稿用紙何枚か分の話も書いた。 その時は子供たちが無人島へ行く物語。 「一枚の地図を見つけるところから物語を書いてみよう」 みたいな課題が、国語の教科書にあったのだった。 そしてクラスのみんなで回し読みした。 ◎・○・△の三段階評価で、だいたいが◎か○だった。 けっこう嬉しかったかもしれない。 その気持ちが後々までしっかり残っていた、かどうかは分からない。 でも気がついたら好きじゃなかった活字だらけの本を読むようになっていて、 自分でもなにか書いてみたいと思っていた。 中3の夏、半月くらいでノート20数ページほどのミステリーを書いた。 書いている途中は、友達に見せるねと約束していたが、 できても誰にも見せなかった。 今じゃ自分で見るのも恥ずかしくてダメである。 そんなことが、この先習慣みたいになっていくなんて………… いったい誰が想像したことでしょう。 ねえ? (↑……誰に聞いてんだよ)
(98.4.3)