仲間うちで遊びに行った
蒸し暑い夏の終わり
そんなに久しぶりではないけれど
何故か話すことはたくさんあるのが不思議
みんなそろって歩く時
私はさりげなく彼の後ろを選ぶ
誰にも気づかれないように
彼にも気づかれないように
長い影を踏むようにして
夕暮れの遊園地
 
   ------高校生ぐらいまで、同じキャンプにずっと参加していた仲間同士で、
      夏休みには近くの遊園地に遊びに行くのが恒例だった。
      みんなで一緒に歩く時、隣に並ぶことはできなくて、
      でも前を歩いてしまうと姿が見えなくなるから気になって、
      それで少し後ろをいつも歩いていた。
      今はもう、そんなふうに出かけることもなくなってしまったな。
(00.8.5)
 

 

 

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